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2012/4/29(日)繰り返される鳥たちのドラマを見に~宮島沼~、無事に終了しました

ツアーに参加してくれた、元ねおすスタッフ「こばみ」が熱い想いを報告してくれました。
その内容をお伝えします
ツアー後、お仕事をしながら遅くまでブログの内容を考えてくれました。
ありがとうございます

東川サイト大雪山自然学校:山口

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大雪山自然学校のツアーに参加しました。ネイチャーガイドは小林峻さんです。
今回は9時に旭川駅に集合、ワゴン車1台にガイド1名のシンプルな形の旅でした。
その分、内容は濃くて、小林さんの想いと参加者の想いが重なりあったツアーになりました。

まずは駅で自己紹介が終わった後、参加者7名がワゴン車に乗り込みます。
今回は20代から70代まで、幅広い年齢の方が参加。
高速を使って美唄の方へ。向かった先は「パン工房すぎうら」
ここで米粉を使った米粉パンをランチのために調達です。

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さぁ 一路宮島沼へ!
宮島沼へ近づくにつれ、田んぼの落ち穂を食べる食事中のたくさんのマガンに出会い、
車内では徐々にテンションがヒートアップ。双眼鏡片手に「もうこれで満足!」なんて声も
小林さんから「イエイエ ここからがさらに本気ですよ!」なんて。
そう、移動時間のこんな会話のやりとりも、小さなワゴン車ならではの魅力。

宮島沼水鳥・湿地センターに到着。センターに展示している昨日のカウントではマガンが56,200羽飛来しているとのこと。
夕方には、先ほど見たマガンたちが、さらに遠くの地方からも帰ってくるのが見られると思うと心の中がわくわくしてきました。

そして、小林さんが事前にお願いしてくれていたので水鳥・湿地センターの岡野さんが、マガンと宮島沼との関係について面白楽しくスライドを使って紹介してくれました。
1羽のマガンは1日にお茶碗3杯分の落ち穂を食べるそうだ!
そんなこと想像もしたことがなかった。
そりゃそうだ。これからカムチャツカに向けて2000㎞の旅に出るのだから。
命がけの旅に出るのだから。

マガンについて詳しく勉強してから
とりあえずお腹が空いたので、米粉パンを食べます。

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「そうか…この米粉パンもマガンの役にたっているんだなぁ」なんて想いを馳せながら。
センターの大きな画面ではマガンの壮大な映像が繰り広げられており、もうすぐ目の前の宮島沼に本物のマガンが戻ってくると思うとやはり落着きがなくなり、そわそわしてしまいました。

そして、マガンが戻ってくる前の宮島沼を見に行きました。
オオハクチョウやオナガガモなどが静かに浮かぶ水面。
まだまだ何万羽のマガンがやってくることは想像すら及びません。
とは言え、鳥が大好きな小林さんと一緒だから、何か起こらないわけがない!
ということで、そんな静かな水辺に突如オジロワシ出現!
そして私たちはほんの束の間の観察で「野生動物が生きること」の日常を垣間見ることができたのです。

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オジロワシは猛禽類で水鳥を捕食することもあります。
そう、2羽のつがいと思われるオジロワシが1羽の水鳥をハンティングし始めたのです。
オジロワシの爪はするどく、上空からの一撃で水鳥はその命を絶えたと思われます。
ただ、それを食べられるかどうか、はまた別の問題で。
オジロワシは水鳥ではないので、氷が解けた春は空中からしか捕獲ができません。
オジロワシにとって水鳥1羽とて、掴んで移動するには重いものだと思われます。
私たちが観察している束の間では、その水鳥を持ち去ることはできませんでした。


その後、沼での鳥観察はいったんお休みにして、センター前にある田んぼに、実際にマガンが食べる落ち穂を確認しに行きました。が、そこも鳥が大好きな参加者のこと。
歩く度に鳥の気配を発見!即、小林さんを呼び止める!小林さんが応えてくれる!の3拍子でなかなか目的地に到着できません。
でも、それもこの少人数でのツアーの醍醐味。素敵な素敵な瞬間です。
みんなで、そこに存在するものを共有しながら、小林さんの導きによってうまくまとまっていきます。

やっとこさ、センター前の田んぼに到着
ガイドさんがあらかじめ田んぼに入る許可をもらっていてくれたので、マガンの立場にたって田んぼを探してみましたよ。小さな小さな落ち穂発見。これを食べ続けて1日お茶碗3杯分かぁ… 総量はどのくらいになるのだろう…なんて想像してみるのです。

マガンが食事を終えて宮島沼に帰ってくるのは夕方。
それまでの時間は、少し離れた浦臼神社まで散策にでかけることに。
しばらくワゴン車での移動となりましたが、心地よいお昼寝タイムに入る人も…

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午前中の活動だけでお腹がいっぱいになっちゃうくらい楽しかったから、その姿に心がほっこりしたのは言うまでもなく。

北海道の春。それはマガンのようにさらに北に渡る旅鳥や、これからこの地で繁殖するためにやってくる夏鳥が見られる季節です。
そして何より!今日は鳥がだいすきな小林さんと一緒だからプラスαの期待が膨らみます。さらには「鳥だけじゃないよ、花だよ花!」そんな声も聞こえてきました。
鳥に花に、うーん忙しくて困っちゃいます。
浦臼神社ではエゾエンゴサクとカタクリ、フクジュソウが美しく咲いていました。
太陽が当たる斜面は満開のところも。

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歩く度に足元を見ては、木の上を見る。双眼鏡とカメラを片手に本当に忙しい!
だって、いろんな歌で鳥が呼びかけてくるからです

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そして、鳥が大好きな小林さんは誰よりも楽しんでいるように見えるから、参加者までうれしくなります。
散策中に、ツグミ科の「マミチャジナイ」という鳥を見ました。「渡りの時だけに見られる旅鳥で、なかなか見られないですよ!」と小林さんの説明に、参加者みんながプロミナの後ろに並んで、順番に望遠鏡をのぞきました。
静かにしようと思うのだけど、興奮してしまってなかなか静かにできません

そんな楽しい散策も「そろそろマガンたちがねぐらに帰ってくるので戻りましょう」
ということで、後ろ髪をひかれつつ終了。
「6万羽ってどんな感じなんだろう」「想像できないね」などと車内でお話しをしながら薄暗くなってきた景色の中を宮島沼に戻りました。


すでに少しずつのマガンの群れが沼に戻り始めていました。
待つこと30分。徐々に戻ってくるマガンの数が増えていきます。

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最初は前方からやってきたマガンの群れも、横から後方から真上からとどんどん増えて、その群れの数も竜のように長い列を作って沼に戻ってくるのです。
沼では羽を休め始めたマガンの大きな鳴き声が響き渡ります。
みんなで観察しながら「今日はどんな田んぼだったとか話しているんだろうね」なんて
勝手な想像がどんどん膨らんでいきます。そんな時間も楽しいです。

沼の3分の2ほどが埋まりかけた時、数万羽はいると思われるマガンたちが一斉に飛び立ちました。何かが起こったのです。
「オジロワシじゃないだろうか」小林さんは瞬時に状況を確認します。
「そんな1羽のオジロワシのために数万羽が一斉に飛び立つ??」そんな疑問が頭をよぎったのもつかの間、水面に昼間見たと思われる2羽のオジロワシがまたもや1羽のマガンに狙いを定め、ハンティングを始めたのです。上空では数万羽のマガンが警戒音をのような鳴き声で旋回しています。オジロワシはそれには見向きもせずに、水面に取り残された1羽のマガンを執拗に狙います。鋭い爪で攻撃するのですが、マガンはその度に水中に潜り身を守ります。ただ双眼鏡から見つめることしかできないのに、心の中が熱くなります。
どちらの味方でもなく、私たちは「生きること」「生き抜くこと」彼らが営むその日常をそっと見せてもらっているのだと、心の奥から熱く込み上げてくるものがありました。
しばらくの間、私たちはその場に立ちつくしていました。

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オジロワシもマガンも、今ここに生きている。
そして私たち人間はここに起きていることを受け入れる。
それだけでいい。それだけで、そこから感じられる何かがある。

その後オジロワシはどこかへ飛び去り、上空を旋回していたマガンたちは再び着水しました。その間にも他方からマガンの群れが次々と沼へと帰ってきていました。
しばらくの観察の後、マガンの鳴き声が響き渡る夕暮れの空を背に、私たちは宮島沼を後にしました。

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自分だけでは味わえない感動、それは「共有すること」。
もちろん、かみしめる感動も大切です。
その上で共有できることがあれば、それはステキなことじゃないかと。
小林さんがさり気なく出してくれるサインを読み取って気づく。またそれがとても心地よい。
人と人を繋ぐ、自然と人を繋ぐ、心と心を繋ぐ、そんなツアーに参加できたことをうれしく思います。そして、自分を省みることなく興奮できること、自分のすきなものに夢中になること、好奇心を持ち続ける人生の先輩である参加者の方々に、胸が熱くなるのを覚えた1日でした。

まず参加してみて、それから自分で体験して選んでいくことも自ら起こす「アクション」、きっと何かに繋がっていくと信じてみるのも いいかもしれない。
自然はそれをそっと手助けしてくれる 厳しくてやさしい力を持っているから。
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2012.05.02 Wed l ツアー報告 l COM(0) TB(0) l top ▲

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